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HOME >お役立ち情報 > ルネッサンス計画1について(マンション再生実証実験)  
■ルネッサンス計画1について
(マンション再生実証実験)
 
1.はじめに
  平成21年10月26日に東京のひばりが丘団地の一角で、UR都市機構が企画・実験をしている「ルネッサンス計画1」を見学しました。
 UR都市機構では、既存の2DK38u、天井高2.6mの賃貸住宅のストック(空家)をどう活用するか、少子高齢化社会や多様化するニーズに対応する為、以下の様々なリニューアルの技術開発を進めていて、今回一般に公開見学会を開催しています。
 1)バリアフリー化(段差の無い床、階段室型から共用廊下、エレベーターの設置)
 2)メゾネット住宅(上下の2住戸を、階段を新設して1住戸へ)
 3)水平2戸1住宅(隣接する2住戸の壁を壊して1住戸へ)
 4)大規模減築(耐震改修、景観の再形成)
 5)低床化住宅(天井高の確保)
 6)梁せいの縮小(天井高の確保)
 7)コンバージョン(住戸から集会室へ用途変更)基本性能の向上(遮音や断熱、
   オール電化、床暖房他)
 8)基本性能の向上(遮音や断熱、オール電化、床暖房他)
 
【今回実験として改築を行ったひばりが丘団地の建物】 

2.バリヤフリー化
 昭和30〜40年代の高度成長期に建築された4・5階建ての階段室タイプの建物では、エレベーターが無いことにより、居住者の高齢化と共に共にマンションに於いて、大きな問題となっています。これを改善する為に、一度階段室を取り壊し、北側バルコニーを無くし、新たに共用廊下とエレベーターを設置した例を紹介します。


※写真はUR都市機構HPより引用
 

 「階段室を取り壊す」と一言で言えば簡単ですが、実際の工事となると非常に大変な工事になります。当然のことですが、通常のマンションでは居住者が生活しています。その為「実験」としての施工では、それを想定して工事を行っているとのことです。取り壊しの方法としては、以下の種類を検証しています。
 1)ブレーカーによる撤去
   (通常の道路工事の様な大きな手持ちの粉砕機による解体)
 2)重機による撤去
   (パワージョベルの先を「つまむ」タイプに替え、砕き潰しながら解体)
 3)ウォールソーによる大割解体・搬出
   (コンクリートを切断する特別な機械で大きく分割し、レッカーにて吊って搬出)
以下の写真は、共用廊下とエレベーターを新しく作った例になりますが、その構造も@RC跳出スラブ、AS造一体化デッキプレートRC床、BS造一体化 RC床、CRC一体化と言ったように、施工範囲を分けて強度や施工性の検証も行っています。

 
   
3.メゾネット+低床化住宅
 次に既存の2DK38uの住戸をより広がりのある空間とする為に、メゾネット住宅に改修したものを紹介します。既存の住戸は、現在のマンションと比べると非常に狭く、背の高い人は襖の框や天井の梁に頭をぶつけてしまいます。サッシもスチール製のまま残されており、リフォームされた住戸と比較出来る様に、一部の部屋全体が「昭和40年代」当時のものでした。
 次に既存の2DK38uの住戸をより広がりのある空間とする為に、メゾネット住宅に改修したものを紹介します。既存の住戸は、現在のマンションと比べると非常に狭く、背の高い人は襖の框や天井の梁に頭をぶつけてしまいます。サッシもスチール製のまま残されており、リフォームされた住戸と比較出来る様に、一部の部屋全体が「昭和40年代」当時のものでした。
 
   
4.梁せいの縮小
 既存住戸の梁せいは、上階スラブ下面から500o(構造寸法は610o)下がった位置まで出ている為、より自由な空間の演出は難しくなります。その為、既存の梁を一度撤去し、「壁梁」から「小梁」に構造を変更する試験施工も行われています。これにより、260o分の高さ確保されることになります。これも工事途中のイメージがそのまま残されていました。
  
5.コンバージョン(用途変更)
 コンバージョンとは住戸から他の目的施設へ用途を変更することで、少子高齢化社会を迎えるにあたって、空いた2住戸を子育て支援や高齢者施設として利用出来る集会室にコンバージョンしています。古いマンションでは、小さい管理室しか無く、外部施設を利用することが多いと思いますが、これを解消する一つの例になります。
 
※写真はUR都市機構HPより引用
 
※写真はUR都市機構HPより引用
6.最後に

 今回紹介した内容は、UR都市機構がストックしている賃貸住宅について、今後の方向性を模索しているもので、これが一般の分譲住宅に生かせるかということになると、特に住民の合意形成等の問題をクリアしなければ実現は不可能だと思います。ただ、バブル期に良く耳にした「スクラップアンドビルド」と言う考えでは無く、昨今の環境負荷の低減に則した非常に意味のある実験だと感じました。最後に余談ですが、この建物はあくまでも実験であり、「解体工事の途中」という扱いになっているとのことでした。その為、建築基準法上の確認申請が必要な大規模修繕の扱いではありません。当然、人が居住することはNGで、平成22年6月頃には解体してしまいます。まだ紹介しきれない内容もあるので、興味のある方はUR都市機構のホームページをご覧下さい。

  
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