「階段室を取り壊す」と一言で言えば簡単ですが、実際の工事となると非常に大変な工事になります。当然のことですが、通常のマンションでは居住者が生活しています。その為「実験」としての施工では、それを想定して工事を行っているとのことです。取り壊しの方法としては、以下の種類を検証しています。 1)ブレーカーによる撤去 (通常の道路工事の様な大きな手持ちの粉砕機による解体) 2)重機による撤去 (パワージョベルの先を「つまむ」タイプに替え、砕き潰しながら解体) 3)ウォールソーによる大割解体・搬出 (コンクリートを切断する特別な機械で大きく分割し、レッカーにて吊って搬出) 以下の写真は、共用廊下とエレベーターを新しく作った例になりますが、その構造も@RC跳出スラブ、AS造一体化デッキプレートRC床、BS造一体化 RC床、CRC一体化と言ったように、施工範囲を分けて強度や施工性の検証も行っています。
今回紹介した内容は、UR都市機構がストックしている賃貸住宅について、今後の方向性を模索しているもので、これが一般の分譲住宅に生かせるかということになると、特に住民の合意形成等の問題をクリアしなければ実現は不可能だと思います。ただ、バブル期に良く耳にした「スクラップアンドビルド」と言う考えでは無く、昨今の環境負荷の低減に則した非常に意味のある実験だと感じました。最後に余談ですが、この建物はあくまでも実験であり、「解体工事の途中」という扱いになっているとのことでした。その為、建築基準法上の確認申請が必要な大規模修繕の扱いではありません。当然、人が居住することはNGで、平成22年6月頃には解体してしまいます。まだ紹介しきれない内容もあるので、興味のある方はUR都市機構のホームページをご覧下さい。
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