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1.はじめに |
タイル浮き補修工法の「FST工法」について、FSテクニカルというメーカーの工法の説明をいたします。特徴として以下の7項目があります。
- ドリルの精度向上
高回転、高トルク、高精度、高作業能率を実現。
- 穿孔刃のノンスリット化
穿孔時のかじり音、振動、騒音を低減。
- ノズルの自動調節機能
孔の最深部から樹脂を注入しつつ、同時にその注入圧から生じる反発圧より、ノズルが自動的に戻る機能を備えている。
- 手動による調整
手動機構によりノズルの樹脂注入口の位置が自由に調整でき、常に樹脂注入状況を確認しつつ、注入作業を進めることが出来る。
- 樹脂注入量の調整
注入孔の位置が自由に調整出来ることから、樹脂注入量の調整も可能となり、樹脂の過剰な注入を回避することが容易になった。
- 最深部からの段階的注入
手動によるノズル口の微調整は、一層浮、二層浮、三層浮、四層浮等のどのような多層空隙に対しても、確実な樹脂注入を可能とし、樹脂注入のみの外壁改修補強も可能。
- ラージネックピンによる仕上げ
キャップ一体型の全ネジピンであるために仕上がりがきれい。
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2.従来のエポキシ樹脂の注入した場合 |
最初に、一般に行われているピンニング工法に於けるエポキシ樹脂の注入の状況の説明です。上部の穴に注入口を差し込んでエポキシ樹脂を注入する
と、下部に圧縮されたエアー溜まりが出来て、注入口を外すと同時にエポキシ樹脂の半分以上が飛び出して来ます。通常のピンニング工法ではエポキシ樹脂が充填されないことがあります。
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3.注入口付き(底部注入)ノズルでのエポキシ樹脂の注入 |
次に注入口がストロー状に伸び、削孔した穴の底から噴出す様にエポキシ樹脂を注入し、エアー溜まりを無くす工法でエポキシ樹脂の注入をし
ます。従来のと方法と比較するとかなりのエポキシ樹脂が充填され、ピンニングの効果が期待出来ます。
しかし、実際の「浮き」の箇所は、躯体コンクリートとモルタル層、モルタル層とタイルの圧着セメント層、圧着セメント層とタイル自体といった様に、多層に渡っている場合が多く、いくら注入を行っても「浮いた音が消えない」ということが良くあります。注入口付きノズルでは、底部の1層目には充填されますが、2・3層目に充填することが出来ません。 |
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4.FSノズル(多層空隙注入ノズル)でのエポキシ樹脂の注入 |
| FST工法ではまず、金属製「耳かき」状の棒を削孔した穴に差し込み、先端を引っ掛けて浮きがある空隙を見つけます。その空隙までの距離をFSノズル(多層空隙注入ノズル)にマーキングし、そのマーキングまでストロー状の注入口を伸ばして、1層目の躯体コンクリートとモルタル層の注入を行います。 |
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2・3層目の注入は、1層目に充填されたエポキシ樹脂の反発力により、FSノズルの注入口(下右写真矢印部)が自動的に上に浮き上がり、2層目、3層目と順次充填されて行きます。 |
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5.穿孔機械 |
穿孔は、高回転、高トルク、高精度、高作業効率を実現したT-2ドリル(湿式軸低騒音ドリル)を使用し、削孔時のかじり音、振動、騒音を低減してい
ます。 |
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6.ラージネックピン |
| また、注入穴に差し込むラージネックピン(キャップ併用首太ネジピン)は、キャップ一体型の全ネジピンである為、仕上がりが非常にきれいで、タイルの色に合わせウレタン樹脂の焼付け塗装を行っています。 |
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【実施日】
平成21年 6月9日
【情報・資料提供】
FSテクニカル株式会社 |