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■断熱サッシへの改修とエコポイントについて
 
1.はじめに
 現在、環境への配慮と国のエコポイント制度導入により、断熱工事に対する要望や需要が多くなっています。今回、化研マテリアル株式会社、YKKAP株式会社にご協力頂き、断熱サッシ及び住宅版エコポイントのより詳しい内容についてご説明致します。
2.従来のサッシ改修
従来のサッシ改修 右の写真の様に、従来の工法で断熱サッシの改修を行うと、約29o程度の段差が生じます。特にバルコニー側を「掃き出し窓」と呼ばれる大きな窓の場合、その名前の由来通り、床のゴミをほうきでバルコニーへ掃き出すことが出来ません。バルコニーに出入りする際も、場合によってはつまずいて転ぶ危険性があります。また床の取り合いだけで無く、上枠で40o出っ張るので、上下方向で69o、水平(左右)方向では10o程度開口が狭くなります。
注)写真はYKKAP(株)製品の改良された下枠の出っ張りの高さを10oに抑えた製品
3.GRAF(グラフ)工法について
RAF(グラフ)工法について  従来の工法と比較してGRAF(グラフ)工法は、下枠の出っ張りを0oに抑えたもので、既存サッシの2本のレールのうち、外側の1本を切断して撤去し、サッシ枠を取り付けています。レールの切断時間は1個所5分程度、2人の作業員でサッシ1個所を約40分で作業を完了します。
 また段差が無いという特徴の他に、従来工法で行われている既存との取り合い部のシーリング工事がありません。このシーリング工事が無いことにより、施工時間の短縮が可能になり、養生期間も要らなくなりました。
4.断熱サッシについて
 その他のサッシとして、断熱サッシや二重サッシがあります。よくある話として、「ガラスを二重ガラスにしたけど結露が止まらない」ということがあります。左下の写真は、KYYAP株式会社のショールームで実験を行っているものですが、ガラスの外側(向かって奥側)を約6℃、内側を約17℃、湿度約66%にした状態での結露の状況です。障子(しょうじ)と呼ばれるガラス扉枠部分は結露していますが、二重ガラスと断熱サッシの枠の部分は結露していません。
 また右下の写真は、サッシの内側(マンションで言うと部屋内専有部側)にもう一つサッシを付ける工法になります。結露だけで無く、防音性もあります。共用部では無く専有部の工事になる為、一般のマンションでも管理組合の工事の申請を行うだけで、簡単に改修工事を行うことが可能です。
断熱サッシについて サッシの内側(マンションで言うと部屋内専有部側)にもう一つサッシを付ける工法
 
5.実際の施工について

 YKKAP株式会社では、昨年度の実績で3.5万セット(箇所)を出荷しているとのことで、多くの実績があります。またガラスを28oの複層ガラスにすることによって、住宅版エコポイント制度が利用出来ます。契約は代理店を通して行い、YKKAPの施工講習受講者のみが施工を行う責任施工方式となります。
 サッシ大きさは経年による変形等があり、各個所で微妙に違う為、原則全戸調査を行い実測します。目安として1世帯4・5個所のサッシがあるとして、2人の作業員が1世帯を半日で作業が完了します。大規模修繕工事と合わせた場合、すべての外壁工事が完了した後の工事になります。また古いマンションで既存サッシがスチール(鉄)の場合は、カバー工法での断熱サッシへの改修は出来ません。

通常のガラス 複層ガラス
6.玄関ドアの改修工事について
 断熱改修とは別の内容になりますが、玄関ドアの改修についての説明 をしましょう。サッシと同様にカバー工法で改修を行う為、有効開口が狭くなってしまいます。サッシに比べ出っ張りの大きさは小さいですが、下の写真の様に、枠の部分が出てきます。その為、逆に開放廊下側へ枠を出した「持ち出し工法」にすることに、有効開口を確保する工法もあります。ただし、開放廊下側から見た意匠がだいぶ変わってしまい、開放廊下の有効幅等、法律上の問題も確認しなければなりません。  
枠の部分が出てきます 玄関ドアの改修について
7.耐震玄関ドアについて
 近年、世界中で大地震が起きています。日本でも阪神淡路大震災以降、玄関ドアについて地震で扉や枠が変形しても、部屋の中から脱出出来るものが造られています。 地震により玄関枠が変形してしまった場合、枠と扉が背ってしまって扉が開かなくなってしいます。下の写真及び図のように、玄関枠と扉のクリアランスを大きくすることによって、枠が変形しても扉が開けやすくしています。逆にそれにより生じる隙間風や防犯に対する安全性を考慮し、扉側にカバーを付けています。
耐震玄関ドアについて
8.住宅版エコポイントについて
 大規模修繕工事に於いて、一部の工事ですが住宅版エコポイント制度が利用出来ます。その内容は主に「窓の断熱改修」と「窓の断熱改修+バリアフリー工事」になります。外壁・屋根の断熱改修もありますが、集合住宅ではあまり施工することは無いと考えられます。  
【窓の断熱改修】

【外壁、屋根・天井又は床の断熱改修】

窓の断熱改修/外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
【上記の工事に付随して行うバリアフリー工事】※単独のバリアフリー工事は不可

バリアフリー工事

詳しくは住宅エコポイントについてのホームページをご確認下さい。
■国土交通省ホームページ
■経済産業省ホームページ

■住宅エコポイント事務局ホームページ

■KKAP株式会社ホームページ
 
■化研マテリアル株式会社 
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